生き方モデル

自己責任感が成功への分かれ道

 豊かな人生に導かれていく人は例外なく自主的に考えて物事を進めている人である。自主的とは自分の責任でやるということであり、自己責任感を持つということである。良いことにも悪いことにも全て自己責任と思えるか、それとも他人の責任(親の責任・教師の責任・会社の責任・国の責任)と思ってしまうかが分かれ道になる。

 今の状態が、良くても悪くても、自分が選択してきた結果であり、例え悪い状況に置かれたことが自分にとっての不可抗力であっても、天はその人に意味のない試練を与えることはないと考え、その意味と価値に気づけたかどうかの全てが自己責任だということである。これらの理由で、仕事やビジネスでも、他の人間関係でも、全ての分野で大切なことの基本が自己責任であり、このような自己責任の感覚を持てるかどうかは、成功へと進むために、極めて大切な概念である。

 人生がアップダウンに終わる人、あるいは堕ちていく人の特徴は、自己責任の意識がなく言われたことをやるスタンスで、例え「はい。責任を持ってやります」と口では言えても、本音では責任を持っていないか、あるいは「何をするべきか教えてもらえれば責任持ってやります」という条件つきになっていく人である。条件つきで考えてしまうということは「言い訳を用意する」という心理につながり、指示待ちになりやすく、最終的には思考停止に陥り、結局として責任を果たすことが出来なくなっていくことが多い。仕事でも主体性・自己責任感があるとどんどん伸びていくが、それがなければ衰退していくということである。
 また、自己責任感の強弱は、心の傷のつきやすさに直結する。「自己責任感が強い人⇒心に傷がつきにくい」「自己責任感が弱い人⇒心に傷がつきやすい」という明確な相関がみられる。
 何か嫌な事、ショックな事が起きた時、自分にも責任があると思う人は、理不尽と、あまり思わないので心に傷がつきにくい。自分には責任がない、相手が一方的に悪いと思う人は、理不尽と強く思うので心に傷がつく。そして、他人から傷つけられたと被害者意識を持ってしまうとさらに、心の傷は大きくなっていく。
 つまり、自己責任感がないと心に傷がつき、心に傷がつくと自己防衛本能が働き、自己責任感が弱くなり心に傷をつけられたと被害者意識を持つことで、さらに傷つくという下落スパイラルになっていくということである。
 このような説明をするとそれを聞かされただけで(読むだけで)傷ついた、ムカついた、しんどくなったという人がいるかもしれない。あるいは、読んでなおさら自分を責めて落ち込んだとか、自分は成功できない、豊かになれない、と自己卑下してしまう人もいるかもしれない。しかし、もしそうならむしろあなたは幸いである。「自分のことだ」と気づけたからである。自分のこととして受け取る力、気づく力があることを意味する。後は、あなた自身が「どう生きるか?」ということである。
 まずは、視点や思考をニュートラルに戻してみることだ。その出来事をただ事実としてありのままニュートラルに見ることだ。そして「もう生きていたくもない」という思考が浮かんできたとしてもその思考にとらわれず、以前にも書いたように「それでも私は生かされている」ということに感謝することから始めてみるとよい。天はその人に意味のない試練を与えることはないのだから。繰り返しになるが、そう思えるかどうかが転換点なのである。