生き方モデル

360度から受け取る

 昨年、「回復の本質とは?」という講演会をさせていただきましたが、そこで話したのは、人間にとってなくなって一番困ることは「気づき」であるということでした。
 ではなぜ気づきはなくなるのでしょう?そしてどうすれば気づきを回復できるのでしょうか?

 人間の意識にとって気づきを邪魔してしまう最大の要素は、自分を守ろうとする自己防衛本能です。これが気づきをブロックするのです。

 では逆に、気づきを広げるにはどうしたら良いのでしょう?

 それは、自分の360度の方向から、自分に与えられる「恵み」に気づけるような意識を持つようにするとよいのです。恵みとは自分の願望や意志や努力に関係なく、むしろ一方的に与えられる「良いこと、良い知らせ」のことです。そしてその意味に気づいていくことが大切です。

 そして、360度の方向とは文字通り、自分が注意や関心を向けていることだけではなく、極端に言えば「前後左右上下」、自分の「内側外側(内面や外界)」そして「現在過去未来」それらすべてです。良い知らせは自分が期待している方向からやってくるとは限らないのです。

 人間は自分がしたいこと、行きたい方向、欲しがっていることへの意識に集中しがちです。あるいは逆に潜在的には自分が恐れていることに対して無意識のアンテナを集中しがちです。プライドが高い人はプライドが傷つくことを恐れ、そのようなサインに注意を向けます。つまりこれ自体が気づきの幅を狭くしてしまっているのです。

 そのような狭い意識から、360度から「良いサイン」を受け取る意識に変えていくことが大切です。

 言い方を変えれば、どんな方向からでも、「自分に降り注いでいるラッキー(恵み)」を受け取れるようにすることです。→ここ大切。

 逆に言えば、自分の気づきを一定の方向に指定してしまわないことです。ある方向に指定してしまう人はラッキーを受け取る範囲が狭くなるので、言い換えれば「この方向からのラッキーしか受け取りませんよ」と言っているのと同じです。

 そうすると、当然ワクワクドキドキが少なくなっていきます。少なくなるからまた何かを手に入れようとしてがんばりますが、結局、わくわくする確率は少なく「行動しても無駄だった」と結論づけてしまいます。そして、これが繰り返され、落胆し、また自信を失い、さらに気づけない状態にハマっていきます。

 大事なことは、何か行動してみたら「行動を起こせたこと、そのような自分それ自体に合格点」をつけてあげて、そこからどういうラッキーが来るかは、天(神)にゆだねて360度あらゆる方向から受け取れるようにしておくことです。