
最近の投稿で「人を助ける」「人が変化する」という視点からの段階について述べましたが、今回は人が成長しようとする時によくみられる罠についてです。そもそも成長の歩みには特別な近道はありません。
果物が熟成するには四季の移り変わりが必要であり、早く熟成させようとすると風味が失われます。人間も同じです。
私たちはどれだけ早く成長するかに焦点を当てるのではなく、どのように伸び伸びと、すくすくと自分らしく、そして、たくましく成長するかに焦点を当てると良いのです。
近道はないにしても、ではなぜそのような変化や成長の段階が、停滞したり逆方向に進んでしまったりするのでしょうか?そもそもまず、下記のような背景を知っておく必要があります。
1、通常、私たちの理解(体で分かる、腑に落ちる)が遅いからです。
2、ある意味で、脱ぎ捨てなければならない古い自分、あるいは目を覆っているウロコがたくさんあるからです。
3、ありのままの自分を直視するのを怖がるからです。
4、成長には時として痛みが伴うからです。
5、新しい習慣が身につく、生き方に落とし込めるまでには時間がかかるからです。
大切なのは急がない、焦らないことです。そして、変化や成長の途中にある人間によくある「2つの罠」を理解しておくことが必要です。それは、①八方美人の罠、そして②羨望(せんぼう)の罠です。
八方美人の罠
人を喜ばせようとしすぎることは危険です。なぜ危険なのでしょうか?そのことで次の4つの悪影響があります。
1、人を喜ばせようとしすぎると自分が見えなくなります。
2、人を喜ばせようとしすぎると他人の間違いや失敗に巻き込まれます。
3、人を喜ばせようとしすぎると偽善的(本心と違う)になってしまいます。
4、人を喜ばせようとしすぎると自分自身を正直に語れなくなります。
八方美人の罠から自由になるには次のことを理解するとよいです。
1、そもそも全ての人をいつもいつも喜ばせることはできない。
2、幸福になるためには人に認めてもらう必要は無い(本来、幸福は他人の評価とは別のこと)。
3、今はどんなに大切なことに思えても長い目で見るとそうでないことは実際に多い。
4、自分は他の誰とも違うユニークな存在である。
羨望の罠
他人と比べて羨望することはなぜ危険なのでしょう?それによって他者をうらやましく思い、ねたむ気持ち、自己否定の感情を持たされてしまうことがあります。それが長引くと次の4つの悪影響があります。
1、あなたの個性や独自性(ユニークさ)を否定するようになります。
2、あなた本来の人生の目的から注意をそらせます。
3、それ自体が時間と労力の浪費になります。
4、あなたに、本来しなくてもよい別の間違いや的外れな行動を引き起こしてしまいます。
他人と比較したり、ねたむのをやめるには次のことを理解するとよいです。
1、ありのままの自分を受け入れる(弱さも欠点も、それまでの数々の失敗や間違いも)。
2、自分に与えられているものを知り、感謝する。
3、自分にしかできないことを自分らしく行うことに焦点を当てる。
4、人生というものが、たとえ公平に思えないような時でも、天(神)を信頼する。
人間にはその性格のタイプによって他にもいろいろな落とし穴があります。自分のことは知ってるつもりでも一番自分が自覚しにくいとも言えます。
しかし、それが自覚できるようになると、きっと道を間違えずに人生の目的地にたどり着けるようになることでしょうでしょう。たとえ何歳からでも人は変わっていけますし、成長への扉は開かれていきます。
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