
私が”まちさな”というプロジェクトのコンセプト「地域で自分らしく生きる、暮らす、遊ぶ、働く、人を助ける、たまには・・・たそがれる」を提案したのは四年前の2014年でした。毎年、いろんな困難や試練もありましたが、少しづつ前進しており、多くの方々の協力に感謝します。
さて今回はそのコンセプトの中の「人を助ける」ということについてです。特に、病からの真の回復にむけて支援する時のポイントについて書いてみようと思います。
真の回復における支援のポイントとは、ある意味で、生き方を修復し、成長していけるように促していくことでもあります。それはあなたが専門スタッフの場合でも、あるいはピアサポーターの立場であっても同じです。それは下記のようなことです。それは、
①人々が次の段階に進むのを助ける一つのプロセスである。
②次の段階に進むペースやタイミングは人それぞれである。
③人が次の段階に進むためには、しばしば繰り返し適切なタイミングで働きかける必要がある。
④全ての段階でそれぞれの時期に見合った関わりをする必要がある。
では、それぞれの段階とは何か?そして、それぞれの段階にいる人たちにどう関わればいいのでしょうか?
①抵抗期の人
自分の回復やその支援に対して懐疑的であったり、誤って自己満足していたり、拒絶的であったり、無関心である人です。このような場合はとにかくあせらず、まず彼らがしだいに心を開けるように願い祈ること、慈愛を持って接することが基本です。また関わる人は自分の使命や役割を自覚すること以上に、けっして押しつけがましさを持たず、「仕える」という意識を持つことによって相互の信頼関係を築くことが大切です。相手が安らぎ、楽しめそうなイベントや活動やサービスを紹介し勧めることもよいでしょう。けっして無理に説得しようとしてはいけません。
②受容期の人
少しづつ心開いて受け入れ始める人。まず具体的な小さな助けを提供しましょう。また同じようなニーズに関する他の例を紹介したり分かち合うことも有益です。なるべくオープンな形式の対話(閉じた対話にならない)や良い質問をすることで、問題やニーズに向き合うための素直さや正直さ、そして一歩前進することへのイメージの広がりを大切にすることを、共に育んでいきましょう。
③探索期の人
さらなる内なる疑問に対する答えや問題への解決を求めはじめる人。「なぜ?」という自問自答が自分を裁くことになり過ぎないように、むしろ先行く仲間を紹介したり、さらに回復に役に立つ情報を分かち合ったり、未来への質問をしながら健康的な関心を引き起こすことが大切です。
④熟考期の人
得られた気づきや発見を自分のものにしようとしはじめ、自主的に考え始める段階の人。ここでも急に頑張る方向に行動したり、的外れな方向に突進したり、不安や恐れが再燃しやすいので「考えてから行動する」「行動しながら考える」というバランスを取り方、さまざまな出来事やサインにどう応答すればよいかを教え、それを見守り、タイミングよく助言していく必要があります。
⑤理解期の人
自分の生き方や回復の本質についての理解が進み、暮らし方、歩み方が安定し始める人。過去の経験やそれまでのいろんな試練の意味にも冷静な気づきが得られるように、必要に応じて立ち止まり、それらを振り返る機会を持ち、そこで得られた気づきを共に喜び、分かち合うことが大切です。特に過去の試練の意味と価値に気づけるようになると大きな前進になります。
⑥準備期の人
自分のことだけでなく周囲の人間関係も変化し始める人。それまでの人間関係において距離を置くべき時なのか修復を大切にすべき時なのかがわかるようになっていきます。自分の人生の目的に焦点を当てることや、自分を信頼し同時に周りを信頼することが出来るように励ましていきます。チャンスや新しい出会いに向けて一歩踏み出そうとする姿勢が見えるなら、それを応援してあげましょう。
⑦成長期の人
自分に与えられている「恵み」の意味が分かり、自分が生かされているということに気づくことで愛と感謝を原動力に行動できるようになる人。この時期においてもまだ多くの人は、ささいなことで頑張ったり、強がったり、何かにつけて自分を責めたりしやすいので、「自然体でいること」「バランスの大切さ」を教え、支援者やサポーター自身、自らも「共に成長すること」を意識したり、それを伝えてあげたりしてください。「あなたを支援することで自分も成長出来ている」ということを。
さて、以上ですがいかがだったでしょうか? まだいつになるかは考えていませんが、時期が来たら、まちさなでも「山の天一郎のピア・サポーター講座」を開催しようと思っています。お楽しみに!
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