生き方モデル

機が熟するために

 先週は「心の病からの回復 その本質について」の講演会も無事に終了し、参加していただいた方、そして協力してくれたスタッフに感謝します。ありがとうございました。

 さて、今回、その本質に触れた方々が今後、理解を深めていけるかどうかですが、それについても「実」が成るまでには時間がかかる人もいることでしょう。あるいはすぐに実を食べようとして美味しくないと思ってしまう人もいるかもしれません。実際、機が熟してない時の実は美味しくないからです。

 しかし、話を聞いていただいた方々によれば、全体をすぐに理解はできなくても、何かしらの言葉や文章が心にひっかかったり、心に留まっていらっしゃったようでした。最初はそれで十分かもしれません。その人にとって機が熟せばその人の種(たね)が発芽していくだろうと思いますし、今回の話はその時の知恵として活用できることでしょう。自然の摂理はそういうものであり、今回の内容はそういう摂理そのものだったからです。大切なことは今回参加された方々は一度それに触れたということです。

 世の中には一見もっとためになりそうな情報やノウハウに溢れています。もちろんそれらは手っ取り早く何とかするのに役立つものも多いでしょう。しかし、そういうものに手当たり次第取り組んでも、結果うまくいかない人々をたくさん診てきました。

 例えば、今日のテーマ写真ですが、輸入トマトは輸送中に傷がつかないようにまだ青いうちに収穫され、店頭に並ぶ前に炭酸ガスによって早く赤く変えられます。もちろん、このようなトマトは、畑でじっくり熟するように自然の時を経たトマトの味にはかなわないのです。

 それと同じように、人生の実が熟するためには時間が必要です。

 津端さんの名言「時をためて」も同じような意味です。今回は心を病む人が回復へと向かうときに、自分らしく咲くための時をためて、実りある人生を歩んでいくための本質を話しました。植物とは違って人間は的外れになりやすく、本質を知らないまま時をためても、うまく実らないからです。

 きっと津端さんも、私たちや、講演に足を運んでくれた患者さんやご家族の歩みを、これからも天から応援してくれているのではないかと思ってます。

当日の資料を動画形式にしたものは下記リンクから見れます。(限定公開)
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心の病からの回復 その本質とは?