生き方モデル

冬季オリンピック

 冬季オリンピックは日本選手の素晴らしい活躍のうちに幕を閉じました。たくさんの感動をありがとうと感謝したいですね。その姿にとても励まされました。
 しかし、試合後のインタビューでは逆に、選手たちの第一声が「ありがとう。チームのおかげ、応援してくれる人々のおかげです」と感謝を口にする姿が印象的でした。自分の努力や頑張りではない「何かの特別な力(something else)」を勝利の要因と感じているようでもありました。 

 さて、一方で「オリンピックには魔物が住んでいる」これはアスリートたちがよく言う言葉でもあり、一流の選手でも何が起きるかわからない恐れを表しており、実際彼ら彼女らが経験してきたことでもあります。そのような目に見えない魔物に勝つにはどうすればいいのでしょうか?

 オリンピックという舞台でなくても、人がいざ何かに向かって進もうとする時、そこには「魔物」が潜んでいます。人生も同じです。特に昨今のような激動の時代は、世の中全体と各個人が、良くも悪くも揺さぶられる時代です。普通に考えればそのような時代はあまり良い時代ではないのですが、むしろこのような時に人は成長しますし、良い意味で変化するチャンスを与えてくれます。比較的平穏な時代では変化しない人も、激動の時代には変化しないわけにはいかなくなる状況も出てくるでしょう。

 そして当然ながら「不安」・「おそれ」・「悲しみ」・「怒り」を感じる事件が多く発生します。 人によっては「間違った(極端な)正義感」・「ねたみ(嫉妬心)」が頭をもたげてくるかもしれません。しかし、特にこれらの6つの思いは人を惑わす暗黒部隊の「餌(えさ)」となりやすく、激動の時代は、この餌が増えることによって彼らは活性化し、世の中に繁殖していきます。(彼らは所詮、影なので最終的には消滅します。)

 「餌を作らないこと。(これらの思いを持たないで感謝する心)」これが大切なことです。オリンピックの魔物とは実は前述のような餌を持ってしまっていることに気づかない時のことを表すものなのです。

 闇は光に勝てません。光の方向に歩むと本来の結果にたどり着きますし、暗く見えた道も明るいものと変化していくことになります。本来の明るい未来を作り出すのも、そうでない未来を作り出すのも、その人の思いと考え方、気づき方次第です。

 素直さが大切なことは繰り返し書いてきましたが、素直な人が伸びていくのは、本来の自分(持って生まれた恵み、自然な能力・才能・役割)を素直に出すことによって伸びていけるからです。それが人生のベスト・パフォーマンスにつながっていきます。

 明るい未来は自分の感性(アンテナ)でそれらを使う方向・目的を見つけ作り出していくもの。そのためには、良くない感情を持たないで(魔物に餌を与えないで)感謝をすること。用意周到さとお気楽さのバランスを大切にすること。知恵を活用すること。そして一番大切なことは、恐怖心を持たないことです。その時その時で必要な準備はするものの、楽観的でいることが大切です。

 極論すれば、たとえ大地震に見舞われても自分だけは生き残るんじゃないかなぁと漠然と感じられ、万一間違って死んだとしても、それはそれで先に天国に行ける、つまり、「どちらに転んでもラッキー」というマインド・セットが大切です。

 恐れを克服する方法は

・自分を鍛えることではありません。
・精進することではありません
・良いことをするのでもありません。
・絶対に自分は成功すると信じることでもありません。

 恐れを克服する方法は「天を信頼する」ことです。これは「天に生かされている」という感覚と同じです。

 天を「信頼する」ことを本当の意味での信仰といいます。(天は神に置き換えることができます。しかし、頭だけで「信じる」ことではありません)

 もともと(ことさら意識してなくても)日本人はとても信仰的だと思います。身体も小さく、運動能力では外国人選手にかなわない日本人アスリートが、最後には勝ってしまう秘訣はここにあります。