生き方モデル

新しいムーブメント

 昨年のブログで、まだあまりマスコミにも取り上げられないけれど新しいムーブメントはすでに日本のあちこちで起き始めていると書きました。また年頭には、昭和から平成そしてこれから新しい時代がやってくると書きました。今日はそれがどんなところに表れているかについての話です。

 1月5日、『漫画 君たちはどう生きるか』(マガジンハウス刊)が発売から4カ月あまりで100万部に達したとのこと。特に若い人たちにヒットしています。もともとは1937年の出版以来、多くの人に読み継がれてきた吉野源三郎氏の小説ですが、それを漫画にして、今、ムーブメントが起きているのです。

 出版業界で不作の年と言われた2017年の数少ない大ヒットの1つとのことで、それも漫画です。読んだ人の感想では「全国の小学校に教科書として導入すべきだと思うし、自分に子どもができたらこの本の教えに沿って育てていきたいと思ったほどだ」ということ。

 そしてあのスタジオジブリ・宮崎駿監督が制作中の新作映画もこの「君たちはどう生きるか」なのです。

 さらには1月9日のNHKクローズアップ現代でも「2018 新しい時代へ 君たちはどう生きるか」というタイトルで放送されました。

 このブログでも、「どうしたいか?」「どうすべきか?」ではなく「どう生きるか?」が真の豊かさへの道であることを書いてきました。

 そもそも『君たちはどう生きるか』とはどんな本なのか、いじめや貧困、格差etc、昔も今も変わらないテーマに、主人公とその叔父さんの問答は真摯に向き合い続け、生きる意味に気づいていくというストーリーです。そのなかで伝えられている教えはどんなものなのか?詳細は省略しますが、このブログでいうマインド・セットの本質に重なる部分がたくさんあります。

 生きる意味を見つけるためには、「世の中とはこういうもの」という常識にとらわれず、自分で気づいてゆかなくてはならない。
 あたりまえのことに感謝することの大切さ。
 世間で「立派」と言われていることを鵜呑みにするだけでは、いつまでたっても一人前にはなれない。肝心なのは、良いことも悪いことも心をうごかされたことから出発してその意味をごまかさずに考えること(すべてのことには意味がある)。
 そうすると、ただ一度の経験のなかに、その時だけにとどまらない意味や価値のあることがわかってくる、それを自分のアンテナで知ること、そこから得られた気づきが、偽物ではない真に豊かな生き方へとあなたを導いてくれる・・・等々。

 どうも次の新しい元号が何であるかは重要ではないようですね。やっぱり大切なのは「どういきるか」です。そしてこのメッセージが現代の若者に支持され、現実にたくさんの若者たちが励まされ続けているという現象そのものが、次の時代の方向性を予感させてくれています。そしてこれまでの時代にいかに混乱が多かったかをも物語っていると思います。

 そうです。次の時代は「混乱(何が間違いか何が正しいかがわからない状態)から抜け出す」「本質を知る(伝える)」「人や街や地域を励まし建て上げていく」時代なのです。
 ただし、ことさら力まないで、頑張らないで、自然体で行きましょう。縁の下の力持ちでいいのです。ことさら力んだり頑張ったりすると、人は正しいマインドセットから外れていきやすくなります。