
人はなぜ似たような同じ過ちを繰り返すのだろうか?
それはあなた自身の心があなたの「気づき」を抑制しているからである。それがよく分かる例を示そう。それは心理学用語で「ノーマルシー・バイアス」と呼ばれる下記のような現象である。
「ノーマルシー・バイアス」とは社会心理学や災害心理学で使用される用語で、多少の異常事態が起こっても、それを正常の範囲内としてとらえ、心を平静に保とうとする働きのことである。「正常化の偏見」、「正常への偏向」、「日常性バイアス」とも呼ばれ、この働きは、人間が日々の生活を送るなかで生じる様々な変化や新しい出来事に、心が過剰に反応し、疲弊しないために必要な働きである。
しかし、この大切な働きも、「度」が過ぎると、非常事態の際にもそれを異常と認識せず、対応が遅れる結果を招くことになる。実際、避難が必要となった人々や避難を誘導・先導すべき立場の人たちにノーマルシー・バイアスが働いたため、被害が拡大した災害は多く、津波警報のサイレンを聞いて多くの人が取る行動は、「テレビをつける」が90%にも達し、「即座に高い所に避難」するのは僅か10%である。
これは災害時の極端な例だが、つまりこれは人間の潜在意識が「気づき」を抑制する最もわかり易い例でもある。ではわたしたちはどういう意識で暮せばいいのだろうか?
大切なことは次のことである。
1) 物事をありのままに見る
2) いつも自然体でいる
3) 変化や新しい出来事への恐れをなくす
人間の潜在意識は「正常だと思いたい」ことと「実際に正常である」こととの区別がつきにくいのである。そこを修正するには上記の3つが出来れば簡単である。ぜひみなさんもこの3つを意識して生活していただければと思う。
そうすることで、だんだんその生き方はシンプルになり、お気楽モードでいながらも、危機の時もちゃんと即応できる人になっていけるはずである。
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