生き方モデル

使命経営に向けて

 先日、時代はこれから理念経営から使命経営に移行していくと書きました。使命経営の会社は「社会に存在する価値がある」会社です。使命から遠い会社は社会に存在する価値がないため衰退していきます。これは規模のことではなく価値のことです。新しい常識を創り出せる会社です。それは医療機関でも同じです。それはどういうことを意味しているのでしょうか?

・利益のみ追求する経営を「利益経営」
・経営理念に基づく経営を「理念経営」
・使命に基づく経営を「使命経営」

 利益経営の会社は、自己中心的なので社会に存在する価値がなくなっていきます。理念経営の会社は、的を射た理念であれば良いのですが自己中心・自己満足的な理念であれば、的外れであり、利益経営に陥りやすいです。使命経営の会社は、世の中を良い方向にする会社なので社会に存在する価値があります。

 山のサナーレの理念はどうでしょう?「癒やし」「全体的人間性の回復」「よりよい人生」がキーワードになっています。下記の例に比べればかなり具体的で使命的です。そしてこれを基盤に街のサナーレの「地域」「豊かさ」「街づくり」などのキーワードが追加されることで、かなりイメージは明確になります。今後、これらをさらに具体化していくことになります。それが精神医療の新しい常識、地域でのメンタルヘルス・ソリューションの常識、そして豊かな市民社会の新しい常識になっていきます。

 さて、一般の理念経営は、的外れで自己中心的・自己満足的なものが多いです。「経営理念」でネット検索すると次のようなキーワードが並びます。

 顧客満足 発展 繁栄 感謝 感動 共感 信頼 希望 コンプライアンス 

 どれも良いものですが、経営理念としては自己中心・自己満足的であり「使命」から遠い、的外れなものばかりです。使命から遠いということは「存在価値がない」「無くなっても困らない会社」という位置づけです。

 このような理念のキーワードが、なぜ「使命」から遠いのか、なぜ「世の中を良い方向に永続的に変革する」から遠いのかを見ていきます。

使命から遠い経営理念のキーワード

×「顧客満足」

 経営コンサルタントも間違えるポイントですが顧客を満足させることは、「世の中を良い方向に永続的に変革する」とは無関係なことが多いです。お客さんが満足するという視点だけでは世の中を良い方向に変革しないのです。顧客を満足させる方向が悪い方向であることも多々あります。具体例は次のようなものです。
 例)
・パンを柔らかくすると顧客に喜ばれるので、危険な添加物を投与
・パチンコの新台は顧客に喜ばれるので、新台を大量投入・大量廃棄
「世の中を良い方向に永続的に変革する」という視点がない限り、理念が的外れになりやすいことが分かる例です。

×「発展」
×「繁栄」

 自分の会社だけ発展・繁栄を目指すのは自己中心です。使命に進むと結果的に発展・繁栄するものだからです。世の中を良い方向に変革しない企業に永続的発展はありません。

×「感動」
×「感謝」
×「共感」

 どれも自己満足的です。感動・感謝・共感だけでは、世の中を永続的に良い方向に変革しません。感情は人をコントロールすることに使われやすいものです。これらは世の中を永続的に変革することではなく感動させることや、お涙頂戴の話が良いと思っている事が多いです。

×「信頼」
×「コンプライアンス」

 どちらも、当然のことであり、理念にするまでのものではありません。信頼される企業というだけでは、世の中を永続的に良い方向に変革しません。また、法令順守しないとすぐに崩壊します。

 抽象的な「理念」は「使命」ではないことの意味がお分かりいただけましたか?利益経営の会社は、無くてもよい会社ですが、使命経営の会社になるということは、無いと困る会社になるということなのです。そして、おそらく、「山のサナーレ」と「街のサナーレ」は今後、使命に向かって歩んでいくだろうということです。